![]() 逆導電半導体デバイス及びそのような逆導電半導体デバイスを製造するための方法
专利摘要:
ゲート電極として形成された第七のレイヤ(7,7’)と、エミッタ側(101)の第一の電気的接点(8)と、エミッタ側(101)の反対側のコレクタ側(102)の第二の電気的接点(9)と、を備えた逆導電半導体デバイス(RC−IGBT)(10)を製造するための方法のために、第一の側(111)及び第一の側(111)の反対側の第二の側(112)を備えた第一の導電性タイプのウエーハ(11)が、用意される。コレクタ側(112)にRC−IGBT(10)を製造するために、以下の工程が実施される。第一の導電性タイプまたは第二の導電性タイプの第一のレイヤ(32)が、第二の側(112)に作り出される。開口(121)を備えたマスク(12)が、第一のレイヤ(32)の上に作り出され、第一のレイヤ(32)の、マスク(12)の開口(121)が配置された部分が取り除かれ、第一のレイヤ(32)の残りの部分が、第三のレイヤ(3)を形成する。 その後で、第三のレイヤと異なる導電性タイプ(3)の第二のレイヤ(2)を製造するために、イオンが、第二の側(112)でウエーハ(11)の中に、ウエーハ(11)の、前記少なくとも一つの開口(121)が配置された部分に注入される。次いで、マスク(12)が取り除かれ、第二のレイヤ(2)を活性化するためのアニール工程が実施され、第二のレイヤ(2)及び第三のレイヤ(3)に対して直接電気的に接触する状態にある第二の電気的接点(9)が、第二の側(112)に作り出される。 公开号:JP2011507300A 申请号:JP2010538726 申请日:2008-12-18 公开日:2011-03-03 发明作者:エイチ−アリカーニ、ババク;ラヒモ、ムナフ 申请人:アーベーベー・テヒノロギー・アーゲー; IPC主号:H01L29-78
专利说明:
[0001] 本発明は、パワー・エレクトロニスの分野に係り、特に、請求項1の前書部分に基づく逆導電(reverse-conducting)半導体デバイスを製造するための方法、及び請求項12の前書部分に基づく逆導電半導体デバイス、及び請求項16に基づくそのような逆導電半導体デバイスを備えた変換器に係る。] 背景技術 [0002] US 2005/0017290の中に、逆導電半導体デバイス10(逆導電絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(RC−IGBT)とも呼ばれる)が記載されている。この半導体デバイスは、一枚のウエーハの中に、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタを、内蔵フリー・ホイール(built-in freewheeling)・ダイオードとともに有している。図1に示されているように、そのような逆導電半導体デバイス10は、nタイプのベース・レイヤとして形成されたベース・レイヤ1を有していて、このベース・レイヤは、第一のメイン・サイド及び第一のメイン・サイドの反対側の第二のメイン・サイドを備えている。第一のメイン・サイドは、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタのエミッタ側101を形成し、第二のメイン・サイドは、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタのコレクタ側102を形成する。第四のpタイプのレイヤ4は、エミッタ側101に配置されている。第四のレイヤ4の上には、ベース・レイヤ1より高いドーピングを備えた第五のnタイプのレイヤ5が、エミッタ側101に配置されている。] 図1 [0003] 第六の電気的絶縁レイヤ6は、エミッタ側101に配置され、第四のレイヤ4及びベース・レイヤ1の上を覆い、且つ、第五のレイヤ5の上を部分的に覆う。導電性の第七のレイヤ7は、第六のレイヤ6の中に完全に埋め込まれている。第四のレイヤ4の中心部分の上側には、第五のレイヤ5または第六のレイヤ6は、配置されていない。] [0004] 第四のレイヤ4のこの中心部分の上に、第一の電気的接点8が配置され、この第一の電気的接点は、第六のレイヤ6の上を覆っている。第一の電気的接点8は、第五のレイヤ5及び第四のレイヤ4に対して直接電気的に接触する状態にあるが、第七のレイヤ7からは電気的に絶縁されている。] [0005] コレクタ側102で、バッファ・レイヤ13がベース・レイヤ1の上に配置されている。バッファ・レイヤ13の上に、pタイプの第三のレイヤ3及びnタイプの第二のレイヤ2が、平面の中で交互に配置されている。第二のレイヤ2は、ベース・レイヤ1より高いドーピングを有している。第二のレイヤ2は、正投影図で見た場合に、第四のレイヤ4及び第一の電気的接点8の直接下側に配置されている。] [0006] 第二の電気的接点9は、コレクタ側102に配置され、それが、第二のレイヤ2及び第三のレイヤ3の上を覆い、且つ、それらに対して直接電気的に接触する状態にある。] [0007] そのような逆導電半導体デバイス1において、フリー・ホイール・ダイオードが、第二の電気的接点9(その一部がダイオードの中でカソード電極を形成する)、第二のレイヤ2(ダイオードの中でカソード領域を形成する)、ベース・レイヤ1(その一部がダイオードの中でベース・レイヤを形成する)、第四のレイヤ4(その一部がダイオードの中でアノード領域を形成する)と、第一の電気的接点8(ダイオードでアノードを形成する)との間に、形成される。] [0008] 絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタが、第二の電気的接点9(その一部がIGBTの中でコレクタ電極を形成する)、第三のレイヤ3(IGBTの中でコレクタ領域を形成する)、ベース・レイヤ1(その一部がベース・レイヤを形成する)、第四のレイヤ4(その一部がIGBTの中でpベース領域を形成する)、第五のレイヤ5(IGBTの中でソース領域を形成する)と、第一の電気的接点8(エミッタ電極を形成する)との間に、形成される。IGBTのオン状態の間に、チャネルが、エミッタ電極、ソース領域と、pベース領域との間に、nベース・レイヤの方へ形成される。] [0009] コレクタ側102のRC−IGBTのレイヤは、典型的に、pタイプのイオンの注入及び拡散により製造される。その後で、レジスト・マスクが導入され、このレジスト・マスクを介して、Nタイプのイオンが注入され、その後で拡散される。nタイプのイオンの注入ドーズ量は、それがpタイプの領域を補償する程度に高くなければならない。pタイプ及びnタイプの注入工程は、反転されることも可能である。] [0010] 必要とされる過剰な補償のために、第二のレイヤ2及び第三のレイヤ3の後で製造されるレイヤの、ドーズ及び深さに対する限定された選択のみが可能であり、p及びn領域の注入効率のためのコントロールが不満足なものになる。オン状態のスナップ・バック(snap-back)効果(伝導電圧及び電流特性が、MOS動作モードからIGBT動作モードへ変化するポイントにより規定される)が、生ずることが可能であり、それは、IGBTモードにあるデバイスのために望ましくない。] [0011] 図16は、RC−IGBT電流Icの電圧Vceに対する出力特性を示している。破線14は、スナップ・バック効果からもたらされる強いオーバーシュートを示していて、これは、従来技術のRC−IGBTに対して、MOSからIGBT動作モードへの変化の間に、典型的なものである。図17は、デバイスの逆リカバリーの間の、ダイオード・モードにおけるRC−IGBTの電流波形を示している。従来技術のRC−IGBTは、逆リカバリーの間に、デバイスの動作の急激な変動を示す(点線17)。この動作の急激な変動はまた、IGBTに対して、並びに、ダイオードの逆リカバリーに対して、ターン・オフの間にも存在する。] 図16 図17 先行技術 [0012] 米国特許出願公開第 US 2005/0017290 号明細書] [0013] 本発明の目的は、逆導電(reverse-conducting)絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタを製造するための方法を提供することにあり、この逆導電絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタは、従来技術のRC−IGBTと比べて、オン状態のスナップ・バック(snap-back)効果に対して感受性が低く、且つ、、ダイオード及びIGBTの上述の電気的性質のためのより良いコントロールをもたらす。本発明の目的はまた、そのような逆導電絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタを提供することにある。] [0014] この目的は、請求項1に基づく逆導電半導体デバイスを製造するための方法により、請求項12に基づく逆導電半導体デバイスにより、及び請求項16に基づくそのような逆導電半導体デバイスを備えた変換器により、実現される。] [0015] 本発明の逆導電半導体デバイスを製造するための方法のために、下記の工程が実施される。ここで、この逆導電半導体デバイスは、共通のウエーハ(11)の上に、フリー・ホイール(freewheeling)・ダイオード及び絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタを有していて、この絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタは、エミッタ側及びコレクタ側を有している。第一の側及び第一の側の反対側の第二の側を備えた第一の導電性タイプのウエーハが用意され、第一の側(111)は、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタのエミッタ側を形成し、第二の側(112)は、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタのコレクタ側を形成する。] [0016] コレクタ側で逆導電半導体デバイスを製造するため、以下の工程が実施される: − 第一の導電性タイプまたは第二の導電性タイプの第一のレイヤが第二の側に作り出され、 − 少なくとも一つの開口を備えたマスクが、第一のレイヤの上に作り出され、第一のレイヤの、マスクの開口が配置された部分が取り除かれ、第一のレイヤの残りの部分が第三のレイヤを形成し、 − その後で、第三のレイヤと異なる導電性タイプの第二のレイヤを製造するために、イオンが、第二の側でウエーハの中に、ウエーハの、前記少なくとも一つの開口が配置された部分に、イオンに対するバリアとしてマスク(12)を使用して、注入され、 − その後で、マスクが取り除かれ、 − 第二の電気的接点(第二及び第三のレイヤに対して直接電気的に接触する状態にある)が、第二の側に作り出される。] [0017] 典型的に、マスクの除去の後に、第二のレイヤ2を活性化するためのアニール工程が実施される。] [0018] 本発明に基づく逆導電半導体デバイスは、共通のウエーハの上に、フリー・ホイール・ダイオード及び絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタを有していて、そのウエーハの一部が、ベース・レイヤを形成する。絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタは、エミッタ側及びコレクタ側を有し、エミッタ側は、コレクタ側の反対側に配置されている。第一の電気的接点がエミッタ側に配置され、第二の電気的接点がコレクタ側に配置され、コレクタ側は、エミッタ側の反対側にある。第一の導電性タイプまたは第二の導電性タイプの少なくとも一つの第三のレイヤ、及び、第三のレイヤと異なる導電性タイプの少なくとも一つの第二のレイヤは、コレクタ側に配置され、前記少なくとも一つの第二のレイヤと第三のレイヤは、交互に配置され、第二の電気的接点は、前記少なくとも一つの第二及び第三のレイヤに対して直接電気的に接触する状態にある。前記少なくとも一つの第二のレイヤは、コレクタ側に対して平行に、第一の平面の中に配置され、前記少なくとも一つの第三のレイヤは、コレクタ側に対して平行に、第二の平面の中に配置される。第一の平面と第二の平面は、少なくとも、前記少なくとも一つの第二のレイヤまたは第三のレイヤの、エミッタ側から遠く離れて配置されたレイヤの厚さだけ、互いから引き離されている。] [0019] 本発明のRC−IGBTのためのそのような製造方法を使用して、RC−IGBTに、第二のレイヤ及び第三のレイヤのための、即ち、ダイオードの中のカソード・レイヤ及びデバイスのIGBT部分の中のコレクタ・レイヤのための、良好なコントロールがもたらされることが可能である。何れかのレイヤの過剰な補償が、要求されることがなく、これらのレイヤが薄く作られることが可能になる。] [0020] 特に、本発明のRC−IGBTが、第二のレイヤ及び第三のレイヤを用いて製造され、これらのレイヤ・タイプの内の一つが他のレイヤ・タイプのnドーピングと比べて強いpドーピングを有する場合には、スナップ・バック効果が更に最小化され、あるいは取り除かれることさえもある(図16の中の点線15及び実線16)。第二のレイヤまたは第三のレイヤの、ベース・レイヤと異なる導電性タイプの少なくとも一つのレイヤは、第二のレイヤ及び第三のレイヤの、ベース・レイヤと同一の導電性タイプの、少なくとも一つのレイヤと比べて高いドーズで作り出される。nドーピングと比べて強いpドーピングを有していることは、ダイオード特性に対しても、並びに、IGBT特性に対しても、好ましい。] 図16 [0021] 更にまた、より強いpドーピングは、ソフトなダイオード・リカバリー及びソフトなIGBTのターン・オフをもたらし、逆リカバリー及びターン・オフの間の、電流の急激な変動(snappiness)を減少させまたは取り除く。それは、第二のレイヤ及び第三のレイヤの、pドープされたレイヤからのホール注入のためである(図17、実線18)。このソフトな性能はまた、図18に示されているように、IGBTのターン・オフに対して、並びに、ダイオードの逆リカバリーに対しても実現される。] 図17 図18 [0022] 本発明の主題の更に好ましい実施形態は、従属請求項の中に開示されている。] 図面の簡単な説明 [0023] 図1は、従来技術の逆導電IGBTの断面図を示す。 図2は、本発明に基づく逆導電IGBTの実施形態の断面図を示す。 図3は、本発明に基づく逆導電IGBTの他の実施形態の断面図を示す。 図4は、本発明に基づく逆導電IGBTの他の実施形態の断面図を示す。 図5は、本発明に基づく逆導電IGBTの他の実施形態の断面図を示す。 図6は、本発明に基づく逆導電IGBTの他の実施形態の断面図を示す。 図7は、本発明に基づく逆導電IGBTの製造方法における製造工程を示す。 図8は、本発明に基づく逆導電IGBTの製造方法における他の製造工程を示す。 図9は、本発明に基づく逆導電IGBTの製造方法における更なる製造工程を示す。 図10は、本発明に基づく逆導電IGBTの製造方法における製造工程を示す。 図11は、本発明に基づく逆導電IGBTの製造方法における製造工程を示す。 図12は、本発明に基づく逆導電IGBTの製造方法における製造工程を示す。 図13は、本発明に基づく逆導電IGBTの製造方法における製造工程を示す。 図14は、本発明に基づく逆導電IGBTの製造方法における製造工程を示す。 図15は、本発明に基づく逆導電IGBTの他の実施形態の断面図を示す。 図16は、従来技術のRC−IGBT及び本発明に基づくRC−IGBTの電流/電圧出力特性を示す。 図17は、従来技術のRC−IGBT及び本発明に基づくRC−IGBTの逆リカバリーの間の、ダイオード・モードにおけるRC−IGBTの電流波形を示す。 図18は、従来技術のRC−IGBT及び本発明に基づくRC−IGBTのターン・オフの間の、ダイオード・モードにおけるRC−IGBTの電流波形を示す。] 図1 図10 図11 図12 図13 図14 図15 図16 図17 図18 実施例 [0024] 本発明の主題が、以下のテキストの中で、添付図面を参照しながら、より詳細に説明される。 図面の中で使用されている参照符号及びそれらの意味は、参照符号のリストの中にまとめられている。一般的に、同様なまたは同様に機能する部分には、同一の参照符号が付与されている。ここに記載された実施形態は、例として意図されたものであって、本発明を限定するものではない。] [0025] 図2の中に本発明の逆導電半導体デバイス10(逆導電絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(RC−IGBT)とも呼ばれる)の第一の実施形態が示されている。このRC−IGBT10は、エミッタ側101及びエミッタ側101の反対側のコレクタ側102を備えたnタイプのベース・レイヤ1を有している。pタイプの第四のレイヤ4は、エミッタ側101に配置されている。少なくとも一つのnタイプの第五のレイヤ5は、エミッタ側101に配置され、且つ、第四のレイヤ4により取り囲まれている。前記少なくとも一つの第五のレイヤ5は、ベース・レイヤ1より高いドーピングを有している。第六の電気的絶縁レイヤ6は、エミッタ側101で、第一のレイヤ4、第四のレイヤ4及び第五のレイヤ5の上に配置されている。それは、前記少なくとも一つの第五のレイヤ5,第四のレイヤ4及びベース・レイヤ1の上を、少なくとも部分的に覆う。導電性の第七のレイヤ7は、エミッタ側101に配置され、このエミッタ側は、第六のレイヤ6により、前記少なくとも一つの第四のレイヤ4、第五のレイヤ5及びベース・レイヤ1から電気的に絶縁されている。好ましくは、第七のレイヤ7は、第六のレイヤ6の中に埋め込まれている。] 図2 [0026] 典型的に、第六のレイヤ6は、第一の電気的絶縁レイヤ61及び第二の電気的絶縁レイヤ62を有していて、第一の電気的絶縁レイヤは、好ましくは、シリコン酸化物で作られ、第二の電気的絶縁レイヤもまたは、好ましくは、シリコン酸化物で作られた、好ましくは、第一の電気的絶縁レイヤ61と同一の材料で作られている。第二の電気的絶縁レイヤ62は、第一の電気的絶縁レイヤ61の上を覆う。図2に示されているようなプレーナ型ゲート電極として形成された第七のレイヤ7を備えたRC−IGBT10のために、第一の電気的絶縁レイヤ61は、エミッタ側101の上に配置されている。第六のレイヤ6を形成する第一の電気的絶縁レイヤ61と第二の電気的絶縁レイヤ62との間には、ゲート電極を形成する第七のレイヤ7が埋め込まれ、典型的には、完全に埋め込まれる。このようにして、第七のレイヤ7は、第一の電気的に絶縁されたレイヤ61により、第一のレイヤ1、第四のレイヤ4及び第五のレイヤ5から分離される。第七のレイヤ7は、典型的には、濃密にドープされたポリシリコンまたはアルミニウムのような金属で作られている。] 図2 [0027] 前記少なくとも一つの第五のレイヤ5,第七のレイヤ7及び第六のレイヤ6は、開口が第四のレイヤ4の上側に作り出されるように形成される。開口は、前記少なくとも一つの第五のレイヤ5、第七のレイヤ7及び第六のレイヤ6により取り囲まれている。] [0028] 第一の電気的接点8は、開口の中で、エミッタ側101に配置され、それによって、それが第四のレイヤ4及び第五のレイヤ5に対して直接電気的に接触する状態にあるように構成されている。この第一の電気的接点8もまた、典型的には、第六のレイヤ6の上を覆うが、分離され、それにより、第二の電気的絶縁レイヤ62により第七のレイヤ7から電気的に絶縁されている。] [0029] 少なくとも一つのpタイプの第三のレイヤ3及び少なくとも一つのnタイプの第二のレイヤ2は、コレクタ側102に配置され、第二のレイヤ2は、ベース・レイヤ1より高いドーピングを有している。前記少なくとも一つの第二のレイヤ2は、コレクタ側102に対して平行に、第一の平面21の中に配置され、前記少なくとも一つの第三のレイヤ3もまた、コレクタ側102に対して平行に、第二の平面31の中に配置されている。第一の平面21と第二の平面31は、少なくとも、前記少なくとも一つの第二のレイヤ2または第三のレイヤ3の、エミッタ側101から遠く離れて配置されたレイヤの厚さだけ、互いから引き離されている。前記少なくとも一つの第二のレイヤ2と第三のレイヤ3は、交互に配置されていて、即ち、第二のレイヤ2及び第三のレイヤ3は重複することなく、且つ、第二のレイヤ2と第三のレイヤ3が互いに上側に配置されている領域はない。] [0030] この明細書において、第一の平面21及び第二の平面31とは、それぞれのレイヤの、ベース・レイヤ1の反対側にある表面に対応する平面として理解されるべきであり、即ち、完成後のデバイスにおいて、レイヤの、第二の電気的接点9が配置される側が意味されている。] [0031] 図2の中に、pタイプの第三のレイヤ3がエミッタ側101から遠く離れて配置されていることが示されている。第二のレイヤ2の第一の平面21は、第三のレイヤ3の厚さと比べて大きい、第三のレイヤ3の第二の平面31からの距離22を有していて、それによって、第三のレイヤ3の部分が、第一の平面21の中に伸びることがなくなる。] 図2 [0032] 好ましい実施形態において、第二のレイヤ2は、第一の電気的接点8の直接下側に配置されるが、第二のレイヤ2の位置は、図6に示されているように、サイドにシフトされることも可能である。第二のレイヤ2が、第一の電気的接点8に揃えられることは、必ずしも要求されない。] 図6 [0033] 他の好ましい実施形態において、第一の平面21と第二の平面31は、0.5μmから2μmまでの間の距離だけ、互いから引き離される。この場合には、第三のレイヤ3または第二のレイヤ2は、エミッタ側101から遥か遠くにおいて、0.5μmから2μmまでよりも小さい厚さを有し、その厚さは、第一の平面21と第二の平面31の距離に依存する。] [0034] 他の好ましい実施形態において、先に説明されたように、第一の平面21及び第二の平面31の位置が反転され、それによって、第一の平面21、従って第二のレイヤ2は、第二の平面31、即ち、第三のレイヤ3と比べて、エミッタ側101からより遠くに離れて配置されることになる(図4)。] 図4 [0035] 第二の電気的接点9は、コレクタ側102に配置され、それは、前記少なくとも一つの第二のレイヤ2及び第三のレイヤ3に対して直接電気的に接触する状態にある。] [0036] 代替案として、第二のレイヤ2と第三のレイヤ3の導電性タイプが反転され、即ち、この場合には、第二のレイヤ2がpタイプになり、第三のレイヤ3がnタイプになる。] [0037] プレーナ型ゲート電極を備えた本発明のRC−IGBTの代わりに、本発明のRC−IGBTは、図5に示されているように、トレンチ・ゲート電極として形成された第七のレイヤ7’を有していても良い。このトレンチ・ゲート電極7’は、第四のレイヤ4と同一の平面の中に配置され、第五のレイヤ5に隣接し、第一の絶縁性のレイヤ61により互いから分離され、この第一の絶縁性のレイヤはまた、第七のレイヤ7’をベース・レイヤ1から分離する。第二の絶縁性のレイヤ62は、トレンチ・ゲート電極7’として形成された第七のレイヤ7’の上に配置され、かくして、第七のレイヤ7’を第一の電気的接点8から絶縁する。] 図5 [0038] 図3に示されているように、他の実施形態において、RC−IGBT10は、更に、nタイプのバッファ・レイヤ13を有している。このバッファ・レイヤは、ベース・レイヤ1と第一の平面21または第二の平面31のそれぞれの間に配置され、その中に、前記少なくとも一つの第二のレイヤ2及び第三のレイヤ3が配置され、このバッファ・レイヤ13は、ベース・レイヤ1より高いドーピング、及び第二のレイヤ2と比べてより低いドーピングを有している。] 図3 [0039] 図15に示された他の好ましい実施形態において、エンハンスメント・レイヤとして形成された第九のnドープレイヤ41が、第四のレイヤ4とベース・レイヤ1の間に配置され、より低いオン状態の損失をもたらすことになる。第九のレイヤ41は、第四のレイヤ4をベース・レイヤ1から分離し、且つ、ベース・レイヤ1より高いドーピングを有している。] 図15 [0040] 他の実施形態において、レイヤの導電性タイプが入れ替えられる。即ち、第一の導電性タイプの全てのレイヤが、pタイプ(例えばベース・レイヤ1)になり、第二の導電性タイプの全てのレイヤが、nタイプ(例えば第四のレイヤ4)になる。また、この場合には、第二のレイヤ2は、nタイプまたはpタイプであり、第三のレイヤ3は、逆導電性タイプ、即ち、pタイプ(nタイプの第二のレイヤ2の場合)またはnタイプ(pタイプの第二のレイヤ2の場合には)であって良い。] [0041] 本発明のRC−IGBT10において、ダイオードが、第一の電気的接点8(ダイオードの中でアノード電極を形成する)、第四のレイヤ4(その一部がアノード・レイヤを形成する)、ベース・レイヤ1(その一部がベース・レイヤを形成する)、第二のレイヤ2または第三のレイヤ3の、nタイプであって且つカソード・レイヤを形成するレイヤと、第二の電気的接点9(カソード電極を形成する)との間に形成される。] [0042] 本発明のRC−IGBT10において、絶縁性のバイポーラ・トランジスタ(IGBT)が、第一の電気的接点8(IGBTの中でエミッタ電極を形成する)、第五のレイヤ5(ソース領域を形成する)、第四のレイヤ4(その一部がチャネル領域を形成する)、ベース・レイヤ1(その一部がベース領域を形成する)、第三のレイヤ3または第二のレイヤ2の、pタイプであって且つコレクタ・レイヤを形成するレイヤと、第二の電気的接点9(その一部がコレクタ電極を形成する)との間に、形成される。] [0043] 本発明の逆導電半導体デバイス10は、例えば、変換器の中で使用されることが可能である。] [0044] 典型的に、プレーナ型ゲート電極として形成された第七のレイヤ7、及びエミッタ側101の第一の電気的接点8、及びエミッタ側101の反対側のコレクタ側102の第二の電気的接点9を備えた本発明の逆導電半導体デバイス10を製造するために、以下の工程が実施され、図7に示されているように、RC−IGBT10のエミッタ側101にレイヤを形成し、半製品状態のRC−IGBT10がもたらされる。] 図7 [0045] − 第一の側111及び第一の側111の反対側の第二の側112を備えたnタイプのウエーハ11が用意される。ウエーハ11の、完成後の逆導電絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタにおいて修正されていないドーピングを有している部分が、ベース・レイヤ1を形成する。] [0046] − 第一の電気的絶縁レイヤ61が、第一の側111の上に部分的に作り出される。 −導電性の第七のレイヤ7が、第一の側111の上に作り出され、これは、第一の電気的絶縁レイヤ61の上に配置される。この第七のレイヤ7は、典型的に、濃密にドープされたポリシリコンまたはアルミニウムのような金属で作られる。] [0047] − その後で、pタイプの第四のレイヤ4が第一の側111の上に作り出される。 − 次いで、第四のレイヤ4により取り囲まれた少なくとも一つのnタイプの第五のレイヤ5が第一の側111の上に作り出される。この第五のレイヤ5は、ベース・レイヤ1より高いドーピングを有している。] [0048] − 好ましくは、第二の電気的絶縁レイヤ62が、第七のレイヤ7が第一電気的絶縁レイヤ61と第二の電気的絶縁レイヤ62の間の配置されるように、導電性の第七のレイヤ7の上に形成され、典型的には、第七のレイヤ7が完全に埋め込まれる。第二の電気的絶縁レイヤ62は、先に説明されているように、典型的に、低温シリコン酸化物材料で作られる。第一電気的絶縁レイヤ61及び第二の電気的絶縁レイヤ62は、第六のレイヤ6を形成する。] [0049] − 前記少なくとも一つの第五のレイヤ、第六のレイヤ及び第七のレイヤ5,6,7は、それらが第四のレイヤ4の上側に開口を形成するように、作り出される。] [0050] − 第一の電気的接点8が、第一の側111の上に作り出され、これは、開口の中に配置され、且つ、第四のレイヤ4及び第五のレイヤ5に対して直接電気的に接触する状態にある。典型的には、第一の電気的接点8が、第六のレイヤ6の上を覆う。] [0051] 同様な工程が、半導体の専門家に良く知られており、トレンチ・ゲート構造を備えたRC−IGBTのために実施されている。] [0052] 必須ではないが、典型的には、第一の側112にレイヤを製造した後、ウエーハ11の第二の側112のレイヤが製造される。それは、第一の電気的接点8を作り出す前、またはその後、または、第二の側112でレイヤを製造する間の何れかの段階で、行われる。以下において説明されるように、ウエーハ11のシンニング(thinning)工程が、第二の側112で何れか他の加工工程を実施する前に、第二の側112で行われても良い。] [0053] シンニング(thinning)は、典型的に、低電圧デバイス(例えば1700V未満の電圧用の)を製造するために、行われる。] [0054] 以下において、コレクタ側102でRC−IGBTのレイヤを製造するための本発明の方法が、説明される。図8に示されているように、第一の側111及び第一の側111の反対側の第二の側112を備えたnタイプのウエーハ11が、用意される。図8の中に、ウエーハ11の第二の側112のみが示されている。第一の側111で、完成後のRC−IGBTにおいて第一の側に配置されるレイヤの一部または全てが、前もって製造されていても良い。それは、図7に示されているように、例えば、半製品状態のRC−IGBTを使用することにより行われる。] 図7 図8 [0055] ウエーハ11の、修正されていないドーピングを有している部分が、完成後の逆導電絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタにおいて、ベース・レイヤ1を形成する。] [0056] コレクタ側112で、逆導電半導体デバイス10を製造するため、以下の工程が実施される。] [0057] pタイプの第一のレイヤ32が第二の側112に作り出される。この第一のレイヤ32は、好ましくは、イオンの注入を行い、その後で、レイヤ32を活性化するためのアニール工程を行うことにより作り出される。典型的に、アニール工程は、900℃より高い温度で、高温度アニールとして実施される。その後で、図10に示されているように、少なくとも一つの開口121を備えたマスク12が第一のレイヤ32の上に作り出される。第一のレイヤ32の、マスク12の開口12が配置された部分が、取り除かれ(図11)、それにより、第一のレイヤ32の残りの部分が第三のレイヤ3を形成する。第一のレイヤ32のこの部分的な除去は、好ましくは、エッチングにより行われ、例えば、ドライまたはウエットのシリコン・エッチングにより行われる。マスク12は、好ましくは、レジスト・マスクとして、ウエーハに取り付けられる。マスク12は、取外し可能ではない、即ち、もし、マスク12をウエーハ11から分離しようとした場合には、マスク12が破壊される。] 図10 図11 [0058] その後で、第二のレイヤ2(この場合にはnタイプのレイヤ)が、バリアとしてマスク12を使用して、ウエーハ11の、前記少なくとも一つの開口121が配置された部分で、第二の側112のウエーハ11の中へのイオンの注入により製造される。マスク12は、このプロセスのためのマスクとして使用され、マスク12が配置された部分で、イオンがウエーハ11の中に侵入することを防止する。次いで、マスク12が取り除かれ(図13)、第二のレイヤ2を活性化するためのアニール工程が実施される。] 図13 [0059] RC−IGBT10を完成するために、第二の電気的接点9が、第二のレイヤ2及び第三のレイヤ3の上で、第二の側112に作り出され、それによって、第二の電気的接点9は、第二のレイヤ2及び第三のレイヤ3に対して直接電気的に接触する状態にある。] [0060] 第三のレイヤ3は、0.5から2μmまでの範囲内の厚さで作り出されても良く、それによって、第一と第二の平面の間の最小の距離22(少なくとも第三のレイヤ3の厚さに対応する)もまた、0.5から2μmまでの範囲内にあることが必要になる。] [0061] 好ましい実施形態において、pタイプの第一のレイヤ32が、硼素イオンの注入により作り出される。イオンは、20keVから200keVまでの間のエネルギーで、および/または、1*1013/cm2 から1*1016/cm2 までのドーズ量で、注入される。その後で、第一のレイヤ32を活性化するためのアニール工程が、少なくとも900℃の温度で実施される。典型的に、アニール工程は、第一の電気的接点8が作り出される前に実施される。レーザ・アニールが行われることも可能であり、それは、もし、第二の側でアニールが要求される場合に、特に好ましく、例えば、もし、第一の電気的接点8が前もって作り出されている場合には、第一の側は、広範囲に亘って加熱されるべきではない。] [0062] nタイプの第二のレイヤ2を作り出すためのイオンは、燐であることが可能である。燐もまた、20keVから200keVまでの間のエネルギーで、および/または、1*1013/cm2 から1*1016/cm2 までのドーズ量で、注入される。第二のレイヤ2を活性化するためのアニール工程は、600℃より低い温度で、特に、400から500℃までの温度で、実施される。第二のレイヤ2を活性化するためのアニール工程は、第二の電気的接点9を作り出す工程と同時に、または、第二の電気的接点9を作り出す前に、実施されても良い。] [0063] 他の好ましい実施形態において、pタイプの第三のレイヤ3または第一のレイヤ32は、nタイプの第二のレイヤ2のドーズと比べて高いドーズで作られ、特に、pタイプの第三のレイヤ3または第一のレイヤ32は、nタイプの第二のレイヤ2と比べて、1*102/cm2 高いドーズ量で作られ、第二のレイヤは、典型的に、pタイプの第三のレイヤ3または第一のレイヤ32のドーズ量と比べて一桁低いドーズ量で作られる。一般的に、前記少なくとも一つの第二のレイヤ2または第三のレイヤ3のレイヤ・タイプ(ベース・レイヤ1と異なる導電性タイプである)は、前記少なくとも一つの第二のレイヤ2及び第三のレイヤ3のレイヤ・タイプ(ベース・レイヤ1と同一の導電性タイプである)と比べて高いドーズで作り出される。] [0064] 第三のレイヤ3または第一のレイヤ32がpタイプであり、第二のレイヤがnタイプである代わりに、他の実施形態において、これらの導電性タイプが反転され、それによって、第三のレイヤ3または第一のレイヤ32がnタイプになり、第二のレイヤ2がpタイプになる。また、この場合には、以上に記載されているように、方法の工程が同一のやり方で行われることが可能である。好ましくは、この場合には、pタイプの第二のレイヤ2は、nタイプの第三のレイヤ3と比べて、1*1014/cm2 高いドーズ量で作られ、第三のレイヤは、典型的に、pタイプの第二のレイヤ2のドーズ量より一桁低いドーズ量で作られる。両方のレイヤは、次いで、少なくとも900℃の温度で、特に、レーザ・アニールにより、一緒にアニールされることが可能である。] [0065] 1…ベース・レイヤ、2…第二のレイヤ、21…第一の平面、22…距離、3…第三のレイヤ、31…第二の平面、32…第一のレイヤ、4…第四のレイヤ、41…第九のレイヤ、5…第五のレイヤ、6…第六のレイヤ、61…第一の電気的絶縁レイヤ、62…第二の電気的絶縁レイヤ、7…第七のレイヤ、8…第一の電気的接点、9…第二の電気的接点、10…RC−IGBT、101…エミッタ側、102…コレクタ側、11…ウエーハ、111…第一の側、112…第二の側、12…マスク、121…開口、13…バッファ・レイヤ、14…スナップ・バック効果無し、15…弱いスナップ・バック効果、16…強いスナップ・バック効果、17…従来技術のダイオードのスナップ・オフ、18…ソフト・リカバリーを備えた本発明のRC−IGBTのダイオード。]
权利要求:
請求項1 逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法であって、当該逆導電半導体デバイスは、共通のウエーハ(11)の上に、フリー・ホイール・ダイオード及び絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタを有していて、この絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタは、エミッタ側(101)及びコレクタ側(102)を有し、第一の側(111)及び第一の側(111)の反対側の第二の側(112)を備えた第一の導電性タイプのウエーハ(11)が、用意され、その第一の側(111)は、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタのエミッタ側(101)を形成し、その第二の側(112)は、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタのコレクタ側(102)を形成し、コレクタ側(102)に逆導電半導体デバイス(10)を製造するために、第一の導電性タイプまたは第二の導電性タイプの第一のレイヤ(32)が、第二の側(112)に作り出され、少なくとも一つの開口(121)を備えたマスク(12)が、第一のレイヤ(32)の上に作り出され、そして、第一のレイヤ(32)の、前記マスク(12)の開口(121)が配置された部分が取り除かれ、第一のレイヤ(32)の残りの部分が第三のレイヤ(3)を形成し、その後で、第三のレイヤ(3)と異なる導電性タイプの第二のレイヤ(2)を製造するために、イオンが、第二の側(112)でウエーハ(11)の中に、ウエーハ(11)の、前記少なくとも一つの開口(121)が配置された部分に、前記マスク(12)をイオンに対するバリアとして使用して、注入され、その後で、マスク(12)が取り除かれ、第二のレイヤ(2)を活性化するためのアニール工程が実施され、第二のレイヤ(2)及び第三のレイヤ(3)に対して直接電気的に接触する状態にある第二の電気的接点(9)が、第二の側(112)に作り出されること、を特徴とする方法。 請求項2 下記特徴を有する請求項1に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:第三のレイヤ(3)は、第二の導電性タイプであり、第二のレイヤ(2)は、第一の導電性タイプである。 請求項3 下記特徴を有する請求項1に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:第三のレイヤ(3)は、第一の導電性タイプであり、第二のレイヤ(2)は、第二の導電性タイプである。 請求項4 下記特徴を有する請求項2または3に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)または第三のレイヤ(3)の、第二の導電性タイプのレイヤは、0.5μmから2μmまでの間の範囲内の厚さで作り出される。 請求項5 下記特徴を有する請求項1から3の何れか1項に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:前記少なくとも一つの第三のレイヤ(3)は、イオンの注入により作り出され、その後で、前記少なくとも一つの第三のレイヤ(3)を活性化するためのアニール工程が実施される。 請求項6 下記特徴を有する請求項1から5の何れか1項に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:第一のレイヤ(32)の、マスク(12)の開口(121)が配置された部分の除去は、エッチングにより実施される。 請求項7 下記特徴を有する請求項2または3に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)または前記少なくとも一つの第三のレイヤ(3)は、硼素イオンの注入により作り出され、且つ、そのイオンは、特に、20keVから200keVまでのエネルギーで、および/または、1*1013/cm2 から1*1016/cm2 までのドーズ量で注入される。 請求項8 下記特徴を有する請求項2に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:前記少なくとも一つの第三のレイヤ(3)は、イオンの注入により作り出され、その後で、前記少なくとも一つの第三のレイヤ(3)を活性化するためのアニール工程が、少なくとも900℃の温度で実施される。 請求項9 下記特徴を有する請求項2または3に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)または少なくとも一つの第三のレイヤ(3)を作り出すためのイオンは、燐であり、且つ、そのイオンは、特に、20keVから200keVまでのエネルギーで、および/または、1*1013/cm2 から1*1016/cm2 までのドーズ量で注入される。 請求項9 下記特徴を有する請求項2、3、7、9の何れか1項に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)を作り出すためのイオンは、燐であり、前記少なくとも一つの第三のレイヤ(3)を作り出すためのイオンは、硼素であり、または、前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)を作り出すためのイオンは、硼素であり、前記少なくとも一つの第三のレイヤ(3)を作り出すためのイオンは、燐である。 請求項10 下記特徴を有する請求項2に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)を活性化するためのアニール工程は、特に600℃より低い温度で、特に400℃から500℃の温度で、実施される。 請求項11 下記特徴を有する請求項1から10の何れか1項に記載の逆導電半導体デバイス(10)を製造するための方法:第二のレイヤ(2)を活性化するためのアニール工程は、第二の電気的接点(9)を作り出すことと同時に実施される。 請求項12 製造された逆導電半導体デバイス(10)であって、当該逆導電半導体デバイスは、フリー・ホイール・ダイオード及びパンチ・スルー絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタを、共通のウエーハ(11)の上に有していて、そのウエーハ(11)の一部が、第一の導電性タイプのベース・レイヤ(1)を形成し、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタは、エミッタ側(101)及びコレクタ側(102)を有し、エミッタ側(101)がコレクタ側(102)の反対側に配置され、第一の電気的接点(8)がエミッタ側(101)に配置され、第二の電気的接点(9)がコレクタ側(102)に配置され、第一の導電性タイプまたは第二の導電性タイプの少なくとも一つの第三のレイヤ(3)、及び、第三のレイヤと異なる導電性タイプ(3)の少なくとも一つの第二のレイヤ(2)が、コレクタ側(102)に配置され、前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)と第三のレイヤ(3)は、交互に配置され、第二の電気的接点(9)が、コレクタ側(102)に配置され、且つ、前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)及び第三のレイヤ(3)に対して直接電気的に接触する状態にある、逆導電半導体デバイスにおいて、前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)は、コレクタ側(102)に対して平行に、第一の平面(21)の中に配置され、前記少なくとも一つの第三のレイヤ(3)は、コレクタ側(102)に対して平行に、第二の平面(31)の中に配置され、第一の平面(21)と第二の平面(31)は、少なくとも、前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)または第三のレイヤ(3)の、エミッタ側(101)から遠く離れて配置されたレイヤの厚さだけ、互いから引き離され、第一の導電性タイプのバッファ・レイヤ(13)は、ベース・レイヤ(1)と、前記少なくとも一つの第二のレイヤ(2)及び第三のレイヤ(3)との間に配置されていること、を特徴とする逆導電半導体デバイス。 請求項13 下記特徴を有する請求項12に記載の逆導電半導体デバイス(10):第一の平面(21)と第二の平面(31)は、0.5μmから2μmまでの間の距離で、互いから引き離されている。 請求項14 下記特徴を有する請求項12または13に記載の逆導電半導体デバイス(10):第三のレイヤ(3)は、エミッタ側(101)からより遠くに配置され、且つ、第三のレイヤ(3)は、第二の導電性タイプである。 請求項15 請求項12から14の何れか1項に基づく逆導電半導体デバイス(10)を備えた変換器。
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